災害に対しては事前の備えが最も大切です。
備えると言っても食料や備品を用意するだけではありません。
いざ災害に遭遇した時パニックにならないように、どのような状況でどうするのか・・を予め計画する事が必要です。
まずは落下物や家具や壁の倒壊から身を守るのが大切です。
堅牢な建物の中に居る場合下手に外に出た方が危険な場合が多いです。
動く余裕があるならドアを開け(閉じ込められるのを防ぐため)机の下などに隠れて静まるのを待ちましょう。
屋外に居る場合、周辺からの落下物や壁の倒壊に注意してください。
特に古いブロックの壁は倒壊の危険が高いので、極力離れてください。
とりあえずその場を無事に生き延びるのが最も大切なことです。
地震がひとまずおさまったら行動ですが色々注意が必要です。
屋内ならガラスの破片などを踏んでしまわないよう注意が必要。
更に大切なのが二次災害の防止です。
停電している場合、通電した時に火災が発生するケースが多いので、ガスの元栓を閉めたり可能なら窓を開け換気をしてください。
くれぐれも換気扇を使わぬように!電気の火花で爆発する危険があります。
予め背の高い家具は固定し、上の方に重い物をしまわないなどの備えをすると良いと思います。
地震と大きく違うのが、台風や大雨の場合ある程度の予想ができる点です。
ですので、まず大切なのが情報収集です。
避難するのかしないのか、避難するならどこに避難するのか・・などです。
夜間に避難指示が出た場合移動が危険な場合もあります。
明るい間、それも冠水などする前に避難するのが理想です。
西日本豪雨の時も倉敷ばかりが報道されていますが、実は津山市内も一部被害があり引っ越しを余儀なくされた方々もいます。
下に津山市のハザードマップのリンクがありますので参考にしてください。
以下は内閣府が作成した防災等ガイドラインです。
注意点は「レベル4までに避難」です。
レベル5になると既に災害が発生した状況なので避難ではなくその時の最善の行動をしてください・・つまり、避難していない場合すでに逃げ遅れてる可能性があります。
レベル5の発令条件が「市町村で災害の発生を確認した」場合ですので、既にそして確実に災害が発生しています。
つまりレベル3が出たら準備、レベル4の間に避難を完了していないといけません。
警戒レベル | 住民がとるべき行動 | 行動を促す情報 |
警戒レベル5 | 命を守る最善の行動 | 災害の発生情報 |
警戒レベル4 | 避難 | 避難勧告、避難指示(緊急) |
警戒レベル3 | 高齢者等は避難(他は準備) | 避難準備、高齢者等避難指示 |
警戒レベル2 | 避難行動の確認 | 注意報 |
警戒レベル1 | 心構えをしましょう | 警報等の可能性 |
もしも何らかの事情でレベル5で避難をしていない場合、既に道路は冠水しいつ土砂崩れがおこってもおかしくない、又は既に土石流や洪水が発生している状況だと想定されます。
「緊急に身を守る行動、なるべく丈夫で高い建物や場所に移動する、極力崖から離れた部屋に移動する」
しかできない状況になりえます。
まだレベル4ではなく既にレベル4ですので避難可能な間に避難して下さい。
貴重品や食料、衣類、水・・必要な物を考えるときりがありません。
一人が1日に必要な水は3リットルといわれていますが、3リットルの水を持って徒歩で避難できるでしょうか?
4人家族の場合それだけで12キロになってしまいます。
いざ避難が必要になった場合を考え、事前に非常時に持ち出すものを決めておいた方が良いと思います。
「備蓄」「持ち出し」を分けておくのです。
個人的にですが「非常用持ち出し袋セット」なども販売されていますが、少々お高い場合が多いです。
100均で揃うものなどは100均で揃えて自分で作成するのをお勧めします。
食料もカップ麺などはお湯がなければそもそも作れません。
水なしで作れる(食べれる)食料があれば最悪な状況で便利です。
また、幸い自宅が被害を免れた場合でも、断水や停電する場合があります。
特に断水した場合は復旧に時間がかかる場合が多いです。
例えばお風呂に水を溜めておけば数日は洗い物やトイレなどに使えます。
大雨特別警報などが出た場合溜めておくのも良いかもしれません。
最も大切なのは「意識」を持つことです。
先日の西日本豪雨でも倉敷ばかりが報道されていますが、実は津山市内も被害を受けていたのです(詳細は個人情報ですので差し控えます)。
既に「TVの中の出来事では無い」と思って意識してください。
以下消防庁のホームページより
さすがにヘルメットまでは大変かと思いますが、100均で買える物ぐらいは準備したいところです。
食料は3段階に分けて備えると良いとされています。
第一段階は「緊急時」調理不要の物、そのまま食べれる物です。
第二段階は「避難時」お湯だけで調理可能な物、暖かいものを食べたいですからカップ麺などです。
第三段階は「被災時」簡単に調理でき保存がきくもの、お米やレトルトなどです。
カセットコンロなどの調理器具やラップ類もあったほうが安心です。
参考になるかどうかわかりませんが、私も非常用持ち出しリュックを作っています。
中身ですが、水500のペットボトル2本、懐中電灯、手動充電器、ポケットティッシュ、ウエットティッシュ、タオル、ポリ袋、軍手、ミニ工具セット、バンドエイド以上です。
とりあえず即逃げる為の準備ですので食料や衣類その他は入れていません。
避難場所には2種類あり、緊急避難場所と避難場所です。
「緊急」が付くと緊急時の一時的な避難場所、付かない場所は一定期間被災者が身を寄せる場所となります。
事前に確認しておくと良いですし、被災時には特別に一時避難場所が設置される場合もあります。
災害時には携帯電話が繋がりにくいケースが多いですが、固定電話は繋がりやすい傾向にあります。
SNSは活用したいですが、高齢者は難しいかもしれません。
また、災害時緊急ダイヤル「171」や、各種携帯電話会社には「災害時緊急アプリ」などもあります。
色々手段はありますが、事前に連絡網を準備しておくと良いと思います。
ここからは私の個人的な経験の話です。
と言いますのが、私は阪神淡路大震災の時関西に住んでおりリアルタイムで見ました。
当時住んでいたマンションからは火災なども肉眼で見えたので、この世の終わりかと思いました。
幸い個人的な被害は家財、食器やTVなど壊れましたが建物は無事でした、ですが断水や食料不足などを経験しました。
個人的にまず水の確保が大切だと思います。
インフラの中で電気は比較的早く復旧しましたが、水道はしばらく使えませんでした。
ガスは復旧に時間がかかりましたが、カセットコンロで代用が可能です(用意していればですが)。
更に水は持ち運ぶ事が困難です。
緊急時に水を確保する手段と運ぶ方法の確保を考える必要があります。
私の経験上食料ですが、まずパンやカップ麺などはすぐに店頭から消えます。
次に保存の効くお米や調味料などが消えます。
必要以上に買い占める人も出てくるからです。
分け合えば余る、奪い合えば足りなくなるのです。
被害規模にもよりますが、ある程度の期間耐えれる準備をしておくと安心です。
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